ラズベリーパイの初期設定は、大きく分けて下記の5つになります。ただし、全てが必須ではないので、ご自身の使用用途に合わせて設定してください。
また、以下の設定手順や方法は、OSのバージョンによって、変わってくる場合があります。
- 言語の設定
- キーボードの設定
- タイムゾーンの設定
- パスワードの変更
- SDカードのパーテーション拡張
なお、この設定方法は、ラズベリーパイに直接ディスプレイやキーボードなどを接続して、下記設定画面を使って操作している事が前提となっています。
上記の設定画面は、OSインストール成功後、初めて起動した時に、自動で立ち上がります。
立ち上がらない場合、コマンドライン(キーボードでコマンドを入力する黒い画面)で、「sudo raspi-config」と入力して、エンターを押しても立ち上がります。
また、OSのバージョンによっては、最初からGUI画面が表示される場合があるので、GUI画面上部のタスクバーの「左から4つめのアイコン(XLTerminal)」をクリックすると、Windowsのコマンドプロンプトの様な、CUI画面が立ち上がります。
なお、設定画面では、キーボードの「↑」「↓」「←」「→」の方向キーと「tab」キー、「enter」キー「スペース」キーで操作します。
1.言語の設定
- 方向キーを使って「4 Internationalisation Options(もしくは、Localisation Option)」までカーソルを動かして「enter」キーを押します。
- 「Change Locale」を選択して「enter」キーを押します。
- カーソルを動かして、リストの中から「ja_JP,UTF-8 UFT-8」にカーソルを合わせて「スペース」キーを押します。
- 「*」のチェックが入ります。
- 「tab」キーを押して、「OK」を選択して「enter」キーを押します。
2以降の設定は、「日本語化」が前提に進めていますので、「tabキー」を押して、「finish」で「enter」キーを押して、一旦「設定画面を閉じます」。
その後、当ページ一番下、「Raspberry Pi を再起動する」を参考に「再起動」を行います。
言語設定した後、文字化けが起こる場合、日本語フォントがインストールされていない可能性があります。
その場合、下記サイトの、「4.日本語フォントインストール」の項目を参考に、インストールして下さい。
Raspberry Pi 日本語化
※この際、インターネットに繋がっている必要がある為、有線LANを繋いでおくか、無線LANドングルを差し込んで、認識させておく必要があります。
GUI画面ですと、上記画面の右上(赤丸)あたりに、Wifiの設定が出来るアイコンがあります。
GUI画面の立ち上げ方は、当ページ下の「Raspberry PiでGUI画面(Xwindow)を使用する」をご参照ください。
2.キーボードの設定
- 方向キーを使って「4.Internationalisation Options(もしくは、Localisation Option)」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「Change Keyboard Layout」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「標準 105 キー (国際)PC」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「日本語 - 日本語(OADG 109A)」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「キーボード配置のデフォルト」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「コンポーズキーなし」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「はい」を選択して、「enter」を押します。
3.タイムゾーンの設定
- 方向キーを使って「4.Internationalisation Options(もしくは、Localisation Option)」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「Change Timezone」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「アジア」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「東京」を選択して、「enter」キーを押します。
4.パスワードの変更
- 方向キーを使って「Change User Password」を選択して、「enter」キーを押します。
- 新しいパスワードを入力します。この時、通常のパスワード入力の様に、入力した文字「●●●」は表示されません。
- 「了解」を選択して、「enter」を押します。
5.SDカードのパーテーション拡張
- 方向キーを使って「Advanced Options」を選択して「enter」キーを押します。
- 「1.Expands Filesystems」を選択して、「enter」キーを押します。
- 「了解」を選択して、「enter」を押します。
上記の設定は、必須でないものもありますが、当ブログで紹介する方法は、これらの設定が前提になっています。
Raspberry PiでGUI画面(Xwindow)を使用する
Raspberry Piの環境によっては、最初から下記の様なGUI画面が立ち上がる場合がありますが、CUI画面の場合は、コマンドラインで「startx」と入力して「Enter」を押してください。
少し時間がかかりますが、下記の様な画面が立ち上がります。
Raspberry Piを再起動する
CUI画面のコマンドラインから、再起動をする場合は、「sudo reboot」を入力して、「enter」を押します。
GUI画面から再起動する場合は、画面左上の「MENU」から「shutdown」をクリック
「reboot」「logout」「shutdown」の3つの選択肢がありますので、「reboot」をクリックすると、シャットダウンします。
Raspberry Piを終了(シャットダウン)する
Raspberry Piはパソコンと同じなので、電源を切る時に、いきなりコンセントを抜くのはあまりお勧めできません。
その為、お使いのPCをシャットダウンするのと同じように、電源を切らなければなりません。
CUI画面のコマンドラインから、シャットダウンをする場合は、「sudo shutdown -h now」を入力して、「enter」を押します。
GUI画面からシャットダウンする場合は、画面左上の「MENU」から「shutdown」をクリック
「reboot」「logout」「shutdown」の3つの選択肢がありますので、「shutdown」をクリックすると、シャットダウンします。